はりきゅうで痛みが改善される理由
おはようございます。めまい・神経痛治療「かずひら鍼灸院」の吉田和平です。
いよいよ姫路も梅雨明けでしょうか?今年の夏は、「暑くても食べる」を意識して過ごそうと思ってます。
さてさて、今日は「はり治療をしたら、なぜ痛みが改善するのか」というお話をしてみたいと思います。
この理由は1つではなく、いくつか考えられますが、代表的なものを3つご紹介いたします。
①はり刺激による血管拡張
はりをすると血流がよくなる。といわれていますが、言い方をかえると、はり刺激によって、血管が拡がっている、ということなんですね。血管が拡がると何が起こるのか?血流がよくなり、炎症を起こす物質や痛みを起こす物質が流される。それにより、炎症が治まったり痛みが改善したりするんです。
②痛みを抑えるメカニズムが活性化される
筋肉(筋膜)には、痛みを感じとるセンサーが無数についています。なので、本来、筋肉が動く度、痛みを感じるはずなんですね。でも、体を痛めていない時に、例えば、起き上がる度毎回腰に激痛が走るかと言えばそんなことはないはずです。買い物袋を持った瞬間腕に激痛が走るかと言えばそんなこともないはずです。でも、筋肉は確実に動いているので、本来なら痛みを感じるはずなんです。これには、痛みを抑えるメカニズムが働いています。先ほどお話した通り、筋肉が動く度、痛みの情報が脳には伝わっているんですが、いちいち痛みを感じていたらたまったもんじゃない、動けないじゃないか!ということで、脳から脊髄内を下降するように、「痛みを抑える指令」が働くんです。それにより、腕や脚を動かしても痛みを感じないようにできているんです。これを「下行性抑制系」と言います。最近だと下行性調整系とも言われています。野球をしていて、デッドボールにより足を打撲した。でもその時はあまり痛みを感じることもなく、試合に最後まで出場した。でも、帰宅して一息ついたら、やっぱり痛くて歩きにくかった。な~んて、このような経験はありませんか?あれは、下行性調整系が働いた結果だと考えられるんですね。「アドレナリンが出てたから痛みを感じなかった」というやつです。因みに、下行性調整系にはノルアドレナリンが関わっています。はりきゅう治療は、この下行性調整系を活性化させることで、痛みの軽減・解消を行っていると考えられます。
③筋肉を緩める
筋肉にはりをすると、筋肉の張り具合を感知している「腱紡錘(けんぼうすい)」という装置が反応します。腱紡錘が反応することで、その筋肉は緩みます。筋肉が緩むと、その筋肉が動いたときに痛みを感じにくくあります。逆に筋肉が緊張していると、動いたときにその筋肉(筋膜)についている痛みを感じとるセンサーが反応してしまい、痛みがでます。筋肉を緩めることで、動き出しの痛みを改善したり、長時間の活動でも痛みが出にくい体を作ることができるんですね。
はりきゅう治療で痛みが改善できる理由は、上記のようなものが考えられます。
こう考えると、はりきゅうは、神秘的なものでもなく、理由はよくわからないけどとにかく痛みは改善されるねん・・・というような曖昧なものでもなく、生理学的に痛みを抑える仕組みがあるものなんです。
それでは今日はこのあたりで失礼します。
今日は暑くなりそうですね。水分補給お忘れなく。
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