手先や足先を触ったら症状が改善した!?
おはようございます。めまい・神経痛治療「かずひら鍼灸院」の吉田和平です。
急に暑くなりましたね。梅雨入りもまだなのに、もう夏が来たみたいな雰囲気・・・こうなると、キンキンに冷えたビールが美味しそうとは思うのですが、お酒が飲めないので、週末だけノンアルコールビールを飲んでます。最近のノンアルコールビールは美味しい!!
さてさて、話は変わりまして。
今日は、「手先や足先を使った治療」というお話をしてみたいと思います。
はりきゅう治療を受けたことがある方は、もしかしたら経験されたかもしれませんが、例えば、腰が痛い時に足先に何か施術をされた、そしたら、あら不思議、腰痛がちょっとラクになった。こういう経験ってないですか?
東洋医学では、足先のつぼを刺激することで、気の流れが整った。血の流れ(東洋医学では「チ」ではなく「ケツ」と言います)が整った。と考えるのですが、そう言われても、気の流れが整ったらなぜ腰痛が軽減するのか??不思議です。
私が行う治療の理論は東洋医学ではなく、生理学と解剖学に基づいたものですので、この足先や手先の刺激でなぜ腰痛や肩こりが軽減するのか?を生理学で考えてみたいと思います。
まず、腰痛や肩こりの改善は「筋肉が緩むから」だと考えられます。筋肉が緩むためには、筋肉を緊張させている「運動神経」の働きを抑える必要があります。
はりや、あん摩、電気治療、ストレッチなど、手段は違えど、筋肉が緩む理論はすべて上記の「運動神経の働きを抑える」ことで説明ができます。
腰痛の治療で腰の筋肉に電気を当てたり、はりをしたりするのは、腰の筋肉を硬くしている運動神経の働きを抑えるためなんですね。
この仕組みなんですが、実は、足先や手足に刺激を与えても起こる可能性があるんです。
なので、手先を触っただけで(刺激を与えると)肩の筋肉が緩む、足先を触っただけで腰の筋肉が緩るむ、そんなことが起こるんです。
しかし!!私は思うんです。硬くなった筋にはりをする。これが一番確実だ!と。そりゃそうです。硬くなった筋にはりをすると、絶対に反射により筋は緩るむんですから。
じゃあ、足先や手足を使う治療はムダなのか?というと、そうではありません。
例えば、肩甲骨の裏側についている肩甲下筋という筋肉があります。この筋にはりをするのは、なかなか難しいし危険もあります。(肺がすぐそばにあるからです)この筋に電気を当てることは不可能です。でも、この筋をどうしても緩ませたい。そんな時、手先の刺激を行う。そして肩甲下筋を緩ませる。こういう使い方は有効なんじゃないかと思います。
手先、足先を触っただけで、症状が改善した。そんな不思議な結果にもちゃんと生理学的な反射回路があったんですね。
それでは今日はこのあたりで失礼します。
熱中症に気を付けて、素敵な週末をお過ごしください。
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