交感神経が働く=悪なのか?
こんにちは。めまい・不眠・雨降る前の体調不良など自律神経症状治療「かずひら鍼灸院」の吉田和平です。
先日、丹波の黒枝豆を食べました。これぞ秋の味覚!
さてさて、今日は「交感神経が働く=悪いことなのか」というお話をしたいと思います。
自律神経には、交感神経と副交感神経の2つがあって、交感神経が働くと体は緊張状態になり、副交感神経が働くと体はリラックス状態になるから、できるだけ副交感神経を優位にしましょう・・・というようなお話は世間一般に多いと感じます。
そもそも、自律神経が働く最大の目的は「生命維持」です。生命維持のために、できるだけ内臓諸機関の働きを一定幅に保つこと。これが自律神経の役割です。生理学用語では「恒常性の維持」と言われる働きです。これがあるからこそ、私達は、夏でも冬でも体温はある程度一定に保たれるし、毎日排尿もできるし、激しい運動をすれば勝手に心臓の働きが高まるんですね。
という、生命維持のために働く自律神経ですので、自分の意思で副交感神経を優位に働かせることはできません。そう、できないんです。いやいや、大好きな温泉につかっている時は、リラックスしているから副交感神経が働いているんじゃないの?と思われるかもしれませんが、その時でさえ、体温が上がりすぎないように、汗腺を拡げ発汗を促し、放熱させているのは交感神経の働きなんです。お風呂につかって「あぁ、気持ちいいなぁ」っていうのは、副交感神経うんぬんのお話ではなく、気分のお話なんですね。
話が逸れましたが、このストレス社会において、「副交感神経を優位にしよう」というお話は本当に多い!それ自体、生理学的には無茶苦茶的外れなお話だということは先ほど書きましたが、それにしても、交感神経が働く=悪、副交感神経が働く=良、というお話が多すぎやしませんか?と思うわけです。そんなに交感神経を悪者にしなくてもいいんじゃないかと。
私は、交感神経の働きで、興味深いことがあります。
交感神経は、筋肉(腕や足を動かす骨格筋)にも分布していることがわかっています。内臓にだけ分布しているわけじゃないんですね。この筋肉に分布する交感神経の働きは、未だ明らかにはなっていませんが、筋肉が疲労したときにその働きが増すことがわかっています。恐らく、筋肉が疲れてもある程度力を出せるように、交感神経が調節しているものと考えられています。別のお話ですが、筋肉に分布する交感神経の働きは、加齢とともにその働きが増すこともわかっています。加齢とともに筋肉量が減っても、力を出せように交感神経が働いている可能性が示唆されています。
お~、交感神経って、めちゃくちゃ重要な働きをしているじゃないですか!?
ということで、交感神経が働く=体や精神の緊張だから悪。ではないんですね。
それでは今日はこのあたりで失礼します。
只今、サッカーJ1ヴィッセル神戸が試合中。Jリーグ優勝に一歩近づくか!?
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