足にはりをしただけで、腰痛が改善!?そのワケは・・・
おはようございます。めまい・不眠・雨降る前の体調不良など自律神経症状治療「かずひら鍼灸院」の吉田和平です。
昨日はそれほど気温も上がらず、風もあったためか、体感温度が低かったように思います。でも、今朝、日の出時刻がだんだん早くなっていることに気づきました。季節は確実に春へと向かっているんですね。早く来ないかなぁ、春!!
話は変わりまして・・・
私が行っているはりきゅう治療の理論に「ツボ」という考え方はありません。はりきゅう治療=東洋医学 というイメージですが、私の治療理論に東洋医学の要素は一切なく、すべて解剖学と生理学から成り立っています。
ツボを使わない私が、今日はツボについてお話してみたいと思います!
はりきゅう治療を受けられたことがある方の中には、経験済みの方もいらっしゃるかもしれませんが、例えば、腰が痛くて鍼灸院に行ったとき、腰じゃなく、ふくらはぎあたりを治療してもらっただけで、あら不思議、腰の痛みが改善してしまった・・・とか、肩こりがひどくて鍼灸院に行ったとき、肩じゃなく、手(前腕や親指と人差し指の間)を治療してもらっただけで、肩こりが楽になった・・・なんてことが実際にあるんですね。
私も専門学生の頃、「腰痛には委中(ひざの裏のツボ)、肩こりには合谷(手の親指と人差し指の間のツボ)」と教わった記憶があります。
これだけですと、へぇ~、ツボって不思議、鍼灸って神秘的!というお話で終わってしまうんですが、これを生理学から考えてみると、ひとつの神経の存在が見えてくるんです。
脊髄内には、長固有脊髄ニューロンという神経線維が存在しています。字の通り、長い神経線維なんですね。この神経が厄介でもあり、便利でもある。
例えば、膀胱炎が起きたとします。膀胱粘膜に起きた炎症は、自律神経を介して、脊髄内に伝わります。そこで、運動神経に情報伝達が行われることで、腰やお尻の筋肉が硬くなり、腰痛が勃発するきっかけとなる場合があります。要するに、膀胱に起きた不調は、膀胱付近の筋肉を硬くするんですね。しかし、脊髄内にある長固有脊髄ニューロンが、膀胱粘膜に起きた炎症情報を、脊髄内で上へ上へと伝えてしまうんです。その結果、どうなるか?腰やお尻の筋肉のみならず、背中の筋肉まで硬くしてしまうんです。もう何てことしてくれるねんって話です。
これが長固有脊髄ニューロンの厄介なところ。
お次は、便利なところ。
足にはりをしただけで、腰の痛みが消えちゃった、手にはりをしただけで、肩こりが改善されちゃった・・・という場合、足や手の行ったはりが、その部分の筋肉(筋膜)を刺激しています。その刺激は、1b繊維という神経を介して脊髄に伝えられます。その情報を基に、脊髄内でα運動ニューロンの働きが抑えられます。その結果、はりで刺激した部分の筋肉がほぐれます。で、長固有脊髄ニューロンは、先ほど同様に、足や手からのはり刺激の情報を脊髄内で上へ上へと伝えます。その結果、足や手に行ったはり刺激により、腰や肩の筋肉までもがほぐれるというわけなんです。
難しい話になってしまいましたが、足先や手先のつぼ刺激で、肩こりや腰痛が改善するという一見不思議な現象も、ある程度生理学で説明することができるんですね。
しかし、文字にすると難しい話に聞こえますが、こういう話も聞いていただければ世間話程度にお話しできますので、何でも聞いてください。
「めまい・ふらつき・倦怠感」には「はりきゅう治療」
「はり治療の予約」とお電話ください。
☎079-245-3552
LINEからもご予約いただけます。ID huc6048b