起立性調節障害
おはようございます。めまい・立ちくらみ・不眠ななど、自律神経症状治療「かずひら鍼灸院」の吉田和平です。
今日は、院受付の花で患者さんとの会話が盛り上がっています。
「これ、先生が飾ったんですか?」と聞かれるのですが、そうです!私です!!
桜なのか?桃なのか?不明だったんですが、生け花をされている患者さんから「桜ですね」と教えていただき、スッキリしました。まだまだ蕾なので、開花するのが楽しみです。
「起立性調節障害」
昨日、起立性調節障害の患者さんが来院されました。これを機に、起立性調節障害について私の考え方をもう一度書いておきたいと思います。
起立性調節障害とは、思春期に多く発症する自律神経機能不全で、朝起きられない・低血圧・めまい・頭痛・腹痛・頻脈などの症状があり、日常生活に支障をきたすものです。原因は、脳血流量低下、自律神経失調と言われています。
これが、一般的な起立性調節障害の考え方です。
治療は、血圧を上げる薬が用いられます。
私は、耳の中にある内耳という部分に不調があり、それにより「めまい」が起こっていること。これが原因だと考えています。
まず、脳血流量低下という考え方ですが、人体で最重要組織である脳が、そうもカンタンに血流量低下なんてことが起こるのか?それが疑問です。
脳は、どんな姿勢になっても血液が安定供給できるように、脳の底に「脳底動脈輪」という動脈の輪があります。そこから太い血管で血液が脳に供給されているんです。慢性的に脳の血流量が低下するなんてことは生理学的にちょっと考えにくい。
次に血圧。起立性調節障害では低血圧が指摘されていますが、実際の患者さんを診る限り、必ずしも低血圧ではありません。
血圧が低いから症状がひどい・またはその逆、そのようなこともありません。ですので、血圧の影響はそれほどないんじゃないかと考えています。
次に自律神経失調。自律神経は体の局所ごとで働く神経なんです。大雑把な例えですが、顔部分の自律神経と、おなか部分の自律神経は全く別物ということです。めまいと腹痛を「自律神経失調」の一言でまとめるのは少々無茶です。
というようなことから、私は、起立性調節障害の成因や治療に疑問を抱いています。
私が「内耳不調によるめまい」が原因ではないかと考えている理由は以下です。
・内耳は体のバランス感覚をつかさどっており、そこに不調があれば、ふらつき・めまい・立ちくらみ・乗り物酔いなどが起こる。
・乱れたバランス感覚は、その情報を脳に伝える途中に前庭神経核(ぜんていしんけいかく)という神経の集まる部分を通過する。前庭神経核からは多くの神経線維がでており、体のいろいろな部分に反射が起こる。それが、腹痛(下痢)や頭痛、頻脈・低血圧・気力低下などの原因になる。
上記理由から、起立性調節障害の治療で最重要なのは「めまい」の治療だと考えています。
しかし、まだ疑問に思っていることもありまして・・・
・夕方から体調がよくなってくるのはなぜか?
・男女で発症率が異なる原因はなぜか?
・後発年齢が思春期なのはなぜか?
がはっきりとわかりません。
上記を踏まえていただいた上で、薬以外の治療法を試してみたいという方は、お電話ください。
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