血圧が下がった
おはようございます昨夜、何やら争うような声で目が覚めた吉田和平です。人ではなく、動物のような声だったのですが・・・朝、庭に、たくさんの足跡(爪痕)がありました。もしかして、アライグマ??
さてさて、先日患者さんが「はりしてもらった後、数日間は、血圧が下がっているんです」とおっしゃっていました。いつもなら上が140~150くらいだそうですが、120台にまでなるそうです。
「治療したら血流がよくなりますからね~」と言うのはカンタンですが、なぜはりきゅうで血圧が下がるのか?考えてみたいと思います。
人間には、自律神経という神経があります。自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があり、交感神経が働くと体は緊張し、副交感神経が働くと体はリラックスすると言われています。ストレスをためすぎると、交感神経が働きすぎて、胃が痛くなったり、肩がこったりすると言われています。
ただ・・・
先ほどの説明は、自律神経をとってもカンタンにわかりやすく説明したものであり、重要な言葉が省かれているため、本来の自律神経の働きや構造が誤解されています。
前置きが長くなりましたが・・・
血管は、一部分を除き、全て交感神経が支配しています。
筋肉内の血管は全部交感神経支配なんです。
で、はりきゅうをすると、この交感神経を介した反射が起こります。交感神経が働くんです。
一般的に、交感神経が働くと体は緊張する。と言われていますので、じゃあ、はりをすると、余計に血圧も上がるように思うのですが・・・
すいません、ここから少々ややこしい話になります。
血管を支配する交感神経には2種類あります。
①アドレナリン作動性交感神経(血管を縮ませて、血圧を上げます)
②コリン作動性交感神経(血管を緩めて、血圧を下げます)
はりきゅうをすると、②コリン作動性交感神経が働くと考えられます。その結果、筋肉内の血管が拡がり、血圧が下がる。
ということが起こっているんですね。
はりきゅうには血圧を下げる効果もあるんですね。
ただ・・・
血圧を下げる効果に関しては、残念ながら持続性が乏しいです。
1回治療したから、高かった血圧が1ヶ月正常値で保てる。なんてことは絶対ありません。
降圧剤を使っての標準治療、食事改善、運動などを行いながら、はりきゅう治療を併用というのが理想かと思います。
それでは今日はこのあたりで失礼します!今日も暑くなりそうですね。素敵な1日を!!
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