うつ病の症状は4つのカテゴリに分けられます
当院の鍼灸治療はこの4カテゴリの中の「身体症状」に対しての治療です。
うつ病はここに挙げている症状の他にも実に様々な症状が現れます。これらは「不定愁訴(ふていしゅうそ)」と言われますが、当院はこの不定愁訴に対して治療を行います。この4つのカテゴリは互いに影響し合っています。ですので、身体症状が改善されると、気分・思考・行動が変わる可能性があります。例えば・・・
・鍼灸治療で首肩コリが軽減→体が軽くなった感じ→座ってテレビを観るのもしんどかったのが軽減した→活動意欲上昇→うつ病改善のキッカケ
・鍼灸治療で胃の不快感が軽減→好きだけど食べられなかった焼肉が食べられた→気分爽快→もっとできることがあるのかもしれないと行動意欲上昇→うつ病改善のキッカケ
このように、身体症状の改善からうつ病を治すきっかけ作りを目指します。
鍼灸治療では難しいこと
思考・気分についての症状には、神経伝達物質である「セロトニン」や「ノルアドレナリン」の不足が影響しているのではないか?と考えられています。鍼灸でこれらの神経伝達物質のみ、分泌を調節するということはできません。これらに対しては、薬が一番適しているのではないか?と思います。最近は、うつ病への多剤大量処方が問題となっていますが、必要な薬は服用するべきだと思います。すでに薬を服用の方でも、鍼灸治療はうけていただけます。鍼灸治療には副作用もありませんのでご安心ください。