患者さんを診ることの大切さ
2017/03/31
こんにちは風が涼しくて「秋らしくなってきたなぁ」と感じている吉田和平です。
土・日・月と3連休の方もいらっしゃったのでは?と思いますが、皆さん、いかがお過ごしでしたか?
それにしても、すさまじい台風でしたね・・・京都嵐山の映像をテレビで観てびっくりしました。11月に、鍼灸の合宿で嵐山にも立ち寄ると思うのですが・・・とにかく1日も早い復旧復興を願っています。
さて、当院の鍼灸治療は、腰痛・肩こり・ヒザ痛といった、日常よく起こりそうな症状の他、うつ病・自律神経失調症などの、「え?そんなのに鍼灸が有効なの?」と思われがちな症状、そして、滅多に起こらないであろう非常に珍しい症状の方まで、様々な患者さんが来られます。
最近、通院されている患者さんのお話なんですが、この方は、足先の痛みで苦しまれていました。足の親指の痛みが特に強く、それも夕方になると、痛みが強くなり、じっとしていられない。患者さん曰はく「指に電流を流されているような痛み」だそうで、テレビもじっと見ていられない。食欲も痛みの為にない・・・そんな状態でご来院されました。
色々病院で検査を受けたけれど、どこも異常なしの判断。痛み止めを飲んでもまったく効かない。精神安定剤を数種類服用するも効果なし。
そんな状態でした。
腰での神経圧迫が原因?
ストレスによるもの?
そう言われれば、そうなのかな?と思ってしまいそうな答えですけど、どちらも間違いです。(だと思います)
どちらも足の指の痛みとの因果関係を説明できないんです。
で、ちょっと調べてみたら、ありました!こういう症状。
「むずむす脚症候群」
でも・・・
この原因は定かではなく、脳内の神経伝達物質のドーパミン不足によるもの。という説が強いとか・・・
しかし、これも、ドーパミンが不足することと、足の指だけが痛むということを結びつけることができないんですね。
で、私が疑ったのが、皮膚。足の皮膚。
人間のカラダって、ホントうまくできていて、外敵から身を守るため、一番痛み(危険)を感じるのはカラダ表面を覆っている皮膚なんです。その次に、筋膜・筋肉。だから、今回の患者さんのように、強烈な痛みが局所的に表れているということは、その患部で、皮膚もしくは筋膜に何か異常があるんじゃないか?と疑ったんです。
そして、反応点治療の理論に沿って、治療をした結果・・・
今では痛みもかなり楽になり、ゆっくりテレビを観られるまでになられました。
という、症例報告です。
1例だけなので、じゃぁ、今回のような症状をお持ちの方、鍼灸で治りますよ~!ってことは言えません。
しかし、脚が痛い=腰の神経圧迫。
原因不明の痛み=ストレス
っていう間違った常識のもとでは、今回のような症状は軽減しなかったのも事実ではないかと感じます。
固定概念に左右されず、患部を診る。カラダ全体を診る。患者さんを診る・ことの大切さを再確認しました。
「原因不明の痛み」には「はり・きゅう治療」
こんな症状なんだけど、鍼灸で治療できるのかな?と思われた場合は、まずお電話でご相談ください。
☎0120-143-552 かずひら鍼灸院