ムリは禁物です

さて、鍼灸治療をして、痛みがなくなったら、すぐに無理をしてしまって、また傷める。という患者さんが時々いらっしゃいます。

仕事や家事で忙しく、安静になんてしていられない。という状況かもしれませんので、仕方ないのかもしれませんね。「休めるのなら休んでいたい」これが患者さんの本音だと感じます。

ただ、治療後すぐに痛みがなくなった、または軽減したとしても、それは治ったわけではありません。

痛みを伝える神経が、ある部分でブロックされただけかもしれませんし、脳内で痛みを感じにくくする神経伝達物質が分泌されただけかもしれません。

あっ、すいません。「だけかもしれません」というと少々語弊があります。

傷んでいる筋肉に鍼をすると、反射で確実にその部分には何らかの変化が起きます。それは、完治に向かう第1歩かもしれませんが、あくまでも第1歩です。

痛みの軽減・消失=完治（患部修復）ではありません。

過剰な治療や安静は必要ないと思いますが、くれぐれもムリはなさらないよう、お気を付けください。