気象病・天気痛は自律神経の乱れではない
おはようございます。めまい・神経痛治療「かずひら鍼灸院」の吉田和平です。
三叉神経痛と鍼灸治療の相性は比較的良いと私は思っているのですが、先日、同症状で通院中だった患者さんも、無事、痛みも改善し、服薬も極めて少ない量となりました。以前はあまりの痛みで外食に行くのも控えていたそうなんですが、今はそれも楽しめるようになったとのこと。三叉神経痛のひどい痛みでお困りの方や、手術を検討されている方(したくないけど、しないと仕方がないかと思案されている方)は、一定期間はりきゅう治療を試していられるのも一つの手段かと思います。
さてさて、話は変わりまして。
本日は、気象病(天気痛)のお話をしてみたいと思います。
雨が降る前になると、頭痛やふらつき(めまい感)、体のだるさなどの症状が現われる。最近ではこういった症状を天気痛や気象病と呼ぶようです。(特にこれといった原因が見当たらないものをそう呼びます)
時々、気象病=自律神経の乱れ というような記事をみかけます。そうか、自分は自律神経が乱れている、交感神経が働きすぎているから、気象病が起こるのか・・・と納得してしまいそうになるのもわかるのですが、気象病=自律神経の乱れ は間違いです。
そもそも、天気が悪くなる前というのは、気圧が下がっている時とも言えます。人間は、気圧変化を耳の中にある三半規管で感知しています。三半規管からは前庭神経(ぜんていしんけい)がでていて、これが気圧変化の情報を脳に伝えているんです。(前庭神経は、気圧変化の他にも体のバランス感覚も脳に伝えています)
前庭神経は、内耳神経の一部です。内耳神経は、脳神経の8番目の神経なんですね。ということで、自律神経ではありません。
確かに、気圧変化の情報が前庭神経を通って脳に伝えらえた後、自律神経を介して、血管が拡がったり縮んだり、心拍数が増えたり減ったりなどの反射は自律神経が関与しています。しかし、自律神経はあくまで情報を伝達しているだけですので、乱れているわけではありません。
どちらかというと、三半規管に不調があるため、気圧変化の情報が正しく脳に伝わっておらず、その結果、自律神経に間違った情報が伝わり、様々な体の不調が現われる。私はこう考えています。
ですので、気象病や天気痛に対してのはりきゅう治療は、現れている症状に対する治療と、根本原因の解消として三半規管の治療をすることが重要だと考えています。
それでは今日はこのあたりで失礼します。
今日は1日雨になりそうな予感。
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