ストレスとめまい
おはようございます。めまい・神経痛治療「かずひら鍼灸院」の吉田和平です。
梅雨のジメジメで、何だか体も重い感じがしていたんですが、今朝のランニングはめっちゃくちゃ体が軽くて、快適に走れました。こういう日はホント気持ちがいいもんですね!
さてさて、本日は「ストレスとめまい」についてお話してみようと思います。
当院はめまいで来院されている方が多い(と思います)。
そして、大半の方は「原因がよくわからない」です。発症当初に病院で検査も受けたけど、血液検査でもMRIでも特に悪いところは見つからなかったため、良性めまいと判断された方々です。
原因がよくわからないとなると、「う~ん、ストレスが原因か!?」となっちゃいがちですが、そうなると、じゃぁ、どうやってストレスを軽減するのか?そもそも何がストレスの原因なのか?それがわかったとしても回避する方法はあるのか?など、次から次に疑問が浮かんできます。
ストレスをゼロにする方法なんてないです(たぶん)
その昔、知人の方から聞いたお話ですが、仕事が忙しく、胃潰瘍を繰り返していたと。そして、医師から「ちょっと仕事を休んだらどうか」と言われ、思い切って数か月仕事を休んで、趣味に興じたりしながらのんびり過ごしたんだそうです。そしたら・・・過去最大級の胃潰瘍になったそうです。この方にとっては、多忙な仕事よりも休暇がストレスになったのか!?
話を戻しまして・・・
私は「ストレスの影響ですね」と患者さんに言うのが嫌いです。理由は上記で書きましたがストレス自体、人それぞれでつかみどころのないものだからです。ストレスが原因と言った瞬間、私が提供できる治療は無くなります。(と考えています)
話を戻しまして・・・
めまいはなかなか原因追及が難しい症状です。特に、良性めまいとなると、原因はほぼわかりません。なので、「ストレスが原因」だと言われやすいのかもしれません。
ひとつ興味深い研究がありました。
ラットにストレスを与えた後、箱に入れます。その箱は、明るい場所と暗い場所、高い場所、低い場所にわかれています。するとストレス後のラットは、明るい場所には行かず、暗い場所の壁際に行くのだそうです。高い場所には行かずに低い場所に行くそうです。これにより「ストレス状態」と判断できるそうです。
この実験にはもうひとつ目的があります。
内耳破壊をしたモデル動物では、首の傾斜や体軸の曲がりが見られるそうです。人間も同じですが、内耳は体のバランス感覚をつかさどってる機関だからです。上記の実験で、ストレス後のラットに、こうした首の傾斜や体の傾きが見られるか否か。要はストレスによりめまいが起こるか否かを観察したわけなんですね。
その結果・・・めまいは見られなかった。
ラットに与えたストレスが強すぎたため、行動抑制がかかりすぎた結果、めまい症状が観察できなかった可能性がある。と記載はされていますが、この実験では「ストレスが原因でめまいが起こる」とは証明できなかったわけですね。
症状の発症にストレスが関わっている可能性はあるんじゃないかと私も思います。が、あくまでもきっかけだと考えています。それよりも大前提として何らかの慢性的な不調があるということです。良性めまいの場合なら、三半規管のむくみや炎症があり、そこにストレスというきっかけが加わった。そういうことなんだろうと考えています。なので、その治療はと言うと、ストレス軽減も大事かもしれませんが、それ以上に三半規管の状態を改善させることです。
ストレスが原因。ということを一旦横に置き、生理学的に症状を考えてみることで症状改善の糸口が見えてくることもあるんじゃないかなぁと思います。
それでは今日はこのあたりで失礼します。
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