鼻づまり
おはようございます。めまい・神経痛治療「かずひら鍼灸院」の吉田和平です。。
暑くなってきましたね。ということで、昨夜、アイスコーヒーを飲みながらアイスクリームを食べたら・・・おなか壊しました。
我ながら、アホちゃうか 笑
さてさて、話は変わりまして。。
先日、鍼灸勉強会で「鼻閉」(鼻づまり)がテーマになりました。
現代医学では、鼻閉は、鼻腔内の炎症などのより、血管が拡がることで鼻腔を圧迫する。これが原因だと考えられています。
ですので、点鼻薬は、鼻の血管を縮める作用があり、それにより鼻づまりを改善するんですね。
はりきゅう治療でも、鼻の横にはりをすることはよくあります。
迎香(げいこう)というツボもあります。(鼻の横に)。香りを迎えるなんて、なんて素晴らしいネーミングなんでしょうか!まさに鼻づまりのツボという感じがしますね。
おっと、話が逸れましたが・・・
はりをすると血流が改善する。と、皆さん思われていませんか?鍼灸師になるための学校でも、そう勉強します。
しかし、先ほどお話した通り、鼻づまりは血管拡張により起こる。じゃあ、はりをして血管がさらに拡がって、血流改善したら、鼻づまりってひどくなるんじゃないのか?という疑問がでてくるわけなんです。
このあたりの細かいメカニズムになると、曖昧になっていることが多い気が・・・研究に携わっている先生であれば考えるでしょうけど、日々臨床に取り組んでいる先生だと、あまり考えない分野かもしれません。
しかし、私は気になる 笑
はりは、血管拡張に働くのか?血管収縮に働くのか?はたまた、都合よく、どちらの作用も持つのか?
残念ながら明確な答えが私にはわかりませんが、恐らく以下のことが考えられるんじゃないかと。
①はりは、血管拡張に働く。
これは、もうこれまで通りの考え方です。はりをしたら血液の流れがよくなるということです。じゃあ、先ほどの鼻づまり は?これは、はりをすることで鼻の血管が拡がる。血流が良くなる。その結果、炎症を起こす原因となる物質が流される。それにより鼻づまりが解消する。こういう考え方です。なるほど~。
②はりは、血管収縮に働く。
少々複雑な話になりますが、はりは、皮ふに分布する感覚神経→脊髄→交感神経→血管、という順序で血管に作用します。よく、血流改善=副交感神経 と言われますが、そうではありません。交感神経は血管の収縮にも拡張にもはたらくんですね。で、交感神経のセンサーにはα1・α2があります。α1が働くと血管は収縮、α2が働くと血管拡張となるんです。現に、鼻づまりの薬の中には、交感神経α1に作用し、血管収縮を起こす役割のものがあります。はりをした際、交感神経α1受容体に作用し、血管収縮→鼻づまり解消、というメカニズムがあるのではないか?と私は思うのですが、真相は不明です。
と、鼻づまりをネタに自律神経の働きを考えてみたわけなんですが、よく言われている「交感神経=緊張している時に働く=血の流れが悪くなる」とか「副交感神経=リラックスしている時に働く=血の流れが良くなる」というような単純な働き方ではないんですね。
それでは今日はこのあたりで失礼します。
熱中症にお気をつけて。
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