保険適用でのはりきゅう治療
おはようございます。めまい・神経痛治療「かずひら鍼灸院」の吉田和平です。
先日、ネットニュースで「最近の若者は全員野球とか一丁目一番地の意味を知らない」というような記事を読みました。その記事によると、若者は一丁締めと一本締めの違いも勘違いしているとか。おぉ~、これは私も勘違いしていました。ということで、私もまだまだ若者です!!!
さてさて、話は変わりまして・・・
今日は「健康保険を使ってのはりきゅう治療」というお話をしてみたいと思います。
はりきゅう治療は、①保険治療の対象となる症状であること②医師から同意書があること
この2つの条件に当てはまれば、健康保険を使っての治療が可能です。
保険治療の対象疾患には以下のものがあります。
神経痛・・・例えば坐骨神経痛など。
リウマチ・・・慢性で各関節が腫れて痛む自己免疫性疾患。
腰痛症 ・・・慢性の腰痛。
五十肩・・・肩の関節が痛く腕が挙がらないもの。
頚腕症候群・・・頚から肩、腕にかけてシビレて痛むもの。
頚椎捻挫後遺症・・・むち打ち症などの後遺症。
その他・・・疼痛を主訴とする疾患。
医師からの同意書は以下の様式です。
鍼灸院でお渡しできます。それを持って病院に行き、医師に記載して頂ければです。
という①と②が、保険適用ではりきゅう治療を受けられる場合の大前提です。
ただし、日本全国、どこの鍼灸院のでも①②さえ満たせば保険治療が受けられるかと言えばそうではありません。決められた研修を受け、関係機関に届け出をしている鍼灸院のみなんです。当院では保険治療が可能です。
保険治療のメリットの1つは、実費治療に比べ治療費を低く抑えられることです。保険適用治療ですと、1回の治療費が数百円(負担割合により費用は変わりますが)です。治療費が抑えられるので、頻度を上げての治療で、少しでも早い症状改善も目指しやすくなります。
ただし、保険治療のデメリットもあります。
その1つが、「同じ病名で、他の医療機関との重複治療ができない」ということです。
詳しくお話いたします。
例えば、以前から神経痛があり、病院に通っていたとします(検査や診察、薬処方をうけていた)で、今後、保険適用ではりきゅう治療を受けたいとお考えの場合、いくら医師の同意書があったとしても、病院と鍼灸院で、同じ病名を治療していることになるので、病院の保険治療が優先され、はりきゅうの保険は使えません。言い方を変えると、神経痛ではりきゅう保険治療を受ける場合、病院や接骨院で同じ神経痛の治療(薬処方含む)が出来なくなるということです。
過去に患者様から、とある症状を保険適用ではりきゅう治療できないかと相談をいただいたことがあります。すでに、その症状で病院にも通っておられ、そこの医師が同意書も記載してくださるとのことでした。私の解釈では、同意書をいただいた日より後であれば、先ほどお話いたしました「同じ病名での重複治療」には当たらないと思っていたのですが、ちょっと自信がない部分もありましたので、関係機関に問い合わせをしてみたんです。
すると、「薬が処方されている期間(前回病院に行かれた際に何日分の薬が処方されたか)は病院で治療中と見なすので、その期間内に行ったはりきゅう治療に関しては、同じ病名での重複治療ということになり、保険は使えません」とのことでした。
なるほど。そうなのか。
では、例えば、薬が2種類処方されていたとして、1つは、毎日2回飲む薬で1か月分処方、もう一つは、痛みが強くて我慢できない時だけ飲むような、頓服としての薬が5回分処方されていた場合、この頓服薬の日数はどのように解釈すればよいのか?5回分だから、朝昼晩飲んだとして、約2日分?でも頓服だから、そんなに連続して飲まないだろうということで、1週間分と解釈する?とう質問をしてみたんです。
電話対応してくださってた担当者も「なるほど~」と言いながら困ってました。
そして、「そのレセプトを見てみないことには何とも言えません」という答えだったので、それでは困る、誰が困るかって、患者が困る。保険適用ではりきゅう治療が受けられる条件も満たしているのに、後になってから「保険適用できませんでした。全額実費でお支払いください」って、そんなのだめじゃないですか?と私からはお話しました。(いや、文字にすると詰め寄るような感じがでちゃいますけど、あくまで教えてくださいっていう感じでですよ)結局、そのことに関して、明確な基準はなく、「常識範囲内で」ということなんだろうと思います。
こういうお話をすると、保険適用でのはりきゅう治療って、相当ハードルが高いなぁと思われるかもしれませんね。正直、私もそう思います。まず、医師に同意書を書いていただくことが最難関です。断られることの方が多いんです。はりきゅうのことがよくわからないから、そんなわからない治療に自分の患者様を紹介なんてできないと、そりゃそうです。私だって全くしらない治療や院に患者様を紹介するなんて戸惑います。しかし、患者様のために、書いてくださる医師もいらっしゃいます。症状が改善を期待してはりでも灸でも試してみたらいいよと、そのような医師もいらっしゃいます。
私は、保険治療が良いとか、実費治療が良いとか、そんな話をお伝えしたいのではありません。双方にメリットとデメリットがあります。そして、現状では、保険適用ではりきゅう治療を受けられる場合があるということをご存知でない方が圧倒的多数かと思います。それ故、治療手段の選択肢にはりきゅうがなかったり、治療費が高い(実費だから)という理由で通院を断念される方も多いんじゃないかと感じています。
元気になる手段の1つとして「保険はりきゅう治療」もあるということをまずは知っていただきたくて、今日、日記に書いてみました。
それでは今日はこのあたりで失礼します。今日はいい天気になりそうな予感。
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