めまい自覚あり、めまい自覚なし、でも結果は・・・
おはようございます。めまい・不眠・雨降る前の体調不良など自律神経症状治療「かずひら鍼灸院」の吉田和平です。
最近、夜明けが早くなってきたなぁと感じます。日の出が早くなってきています。季節は確実に春に向かっているんですね。
しかし、まだまだ寒い日が続きそうですので、皆さん、風邪ひかれませんようお気をつけください。
「隠れめまい」
はり治療がどれくらいめまい改善に影響を及ぼすのか？をテーマに、めまいの研究（データ収集と分析）を始めて１年半ほどが経過しました。
まだ結論のようなことにはたどり着けていませんが、傾向のようなものは少し見えてきています。
その１つが「隠れめまい」の存在です。
以前、この日記でお話させていただいたこともありますが、「めまいなんて感じたこともない」という方に、体のバランス感覚を計測する機器でデータをとらせていただいたら・・・完全にめまいがある。というようなことが多いんです。これを私たちは隠れめまいと呼んでいます。
めまいは非常に自覚しにくい症状ですので、自覚がないままめまいが起きている可能性は十分に考えられるんですね。
以下のグラフをご覧ください。
こちらは、時々めまいが起こるけど、計測時（計測した日とそこから遡っての数日間）はめまいの自覚はなし、という患者さんのデータです。
因みに、グラフの波が大きければ大きいほど、バランス感覚が悪い＝めまいの可能性が高い、と言えます。そして、グラフ下にある３つの数字は、３軸で計測した体のバランス感覚を数値化し、平均値をとったものです。この数字が大きければ大きいほどめまいの可能性が高くなります。
次のグラフは、思春期の男の子のグラフです。起立性調節障害で来院されました。普段、めまいは感じたこともないとのこと。
すいません、非常に見にくいかと思いますが、それでも、見た目でも一人目の方と比べ、グラフの波が大きいことがわかります。
平均値も一人目の方と比べて170％～280％近く大きい。めまいの自覚症状がなくても、これはめまいです。
頭痛や肩こり、何とも言えない疲労感、立ちくらみ、不眠、食欲不振など、不定愁訴と呼ばれる症状の根本原因が、めまいにあることも十分考えられます。めまいをめまいと自覚しにくいことが、症状をさらに厄介なものにしている可能性もあります。
そんな可能性があることを知っていただきたいと思い、今回ご紹介しました。
あなたは隠れめまい、大丈夫ですか？
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