安静がいい?動かした方がいい?
おはようございます。坐骨神経痛・脊柱管狭窄症など、お尻の痛み・脚の痛み治療「かずひら鍼灸院」の吉田和平です。
朝一番に来院されたお尻と脚の痛みの患者さんが「最近、痛みを忘れている時が時々あります」とおっしゃっていました。少しずつ良くなってきていますね!私が治療ポイントとしているのは、下腹部と、お尻・脚の筋肉です。神経痛と言われるような症状でも、筋肉の状態をよくすると、少しずつ痛みが改善されることが多いんですね~。先ほどの患者さんも、まだまだ改善できると思います!!
「安静か?動かすか?」
よく患者さんからの質問の1つに「安静にしておいたほうがいいのか?ある程度は動かしたほうがいいのか?」ということがあります。
痛みがある場合のお話ですが、例えば、骨折や、ねんざ、打撲、その他に、大きな傷がある場合は、安静がよいです。(患部の安静が必要ですが、患部以外は動かしてもよいですよ)これらの症状は、痛みの原因の1つに「炎症」があります。炎症を治めるためには、安静にしておいた方が無難です。
一方、例えば、冒頭の患者さんのような、神経痛のような症状や、五十肩で関節が動きにくい場合、あと、ギックリ腰もそうなんですが、動かせる範囲で動かしていただく方がよいと私は考えています。これらの症状の痛みの原因は、炎症ではなく、筋肉が硬くなることにあるからです。硬くなった筋肉が動くときに、痛みのセンサーが反応しているからなんです。痛みを軽減させるために、筋肉の柔軟性を確保する必要があります。そのためには、ある程度動かす必要があります。
骨折した後のリハビリをイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。折れた骨は治っている。でも一定期間、固定していたため、筋肉が硬くなり関節も動きにくくなっている。それを動きやすくするためにリハビリを行います。動きにくい筋肉や関節を少々無理しながら動かすと、当然、痛みがでます。この場合の痛みの原因は、炎症ではありません。硬くなった筋肉が引っ張られることが原因です。リハビリを続けていくと、その内動きやすくなってきて、痛みもなくなってきます。筋肉の状態が改善されると、動きも痛みも改善する典型的な例ですね。
因みに、ギックリ腰は腰の急性炎症だと言われることもありますが、炎症の特徴である「発熱・腫脹(腫れ)・発赤」はいずれも見られません。ギックリ腰の患者さんの治療をよくしますが、腰が真っ赤っかとか、腰が腫れて膨らんでる。なんて患者さんは見たことがありません。そして、ギックリ腰は動かさなければ痛みは少ないかほぼないので、痛みの原因は炎症ではなく、筋肉の状態にあると予想できます。ですので、ギックリ腰の場合でも、動かせる範囲で動いていただいてよいです。安静にしているメリットはあまりないかと思います。(無理やりストレッチしたり、ウォーキングしたりはしないでください。あくまでも日常生活の範囲内で、できることはしてくださいという意味です)
安静が無難なのか?動かしてもよいのか?迷われたときは、ご相談ください。
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