動作が遅くなった原因は！？

さてさて、今日、患者さんがこんなことをおっしゃっていました。

「歩くスピードが遅くなってねぇ、歳ですねぇ」って。

こうおっしゃる患者さん、けっこう多いんです。

確かに、年齢とともに筋力が落ちて、だから足も上がりにくくなって、結果、動作が遅くなる。こんなイメージはしやすいですね。

ただ・・・

高齢であっても比較的スイスイと歩く方もいらっしゃいます。

マラソンをされる方もいらっしゃいます。

なので、高齢＝動きが遅い　というわけでもなさそうです。

では、何が原因で歩くスピードや動作が遅くなるのか？

私は「平衡感覚」だと考えています。

「バランス感覚」です。

これが衰えてくると、無意識に防御反応が働き、転ばないように歩くスピードが遅くなる。片足立ちが不安になので、歩く時に反射的に足を高く上げなくなる。

鍼灸でこの平衡感覚の維持・増進はできるのですが、歩くスピードが速くなるかどうかははっきりと調べたことはないのですが、患者さんは「動きやすくなった」と表現されることが多いんです。

動作が遅くなった。

それは、筋力不足ではなく、バランス感覚の乱れかもしれませんね。