痛い鍼は効く??
2017/03/31
おはようございますかずひら鍼灸院の吉田和平です。
今日は息子の6歳の誕生日。朝起きて開口一番「今日、誕生日やねん!」と自己PRする息子を見て笑ってしまいました。
今日は、「痛いはりは効く??」というお話。
誤解がないように最初にお伝えしておきますが、はり治療は痛くないですよ。
はりを、そのままブスッと刺したら、当然痛いわけなんですが、はり治療では、皮膚の弾力をなくしておいた上で、はりをうつので、痛みは不思議とないんです。(技術の見せどころの1つです)
学生時代に、面白い実験をしたことがあります。
手の甲に「腰腿点」というつぼがあります。
このツボ、ぎっくり腰によく効くそうです・・・
このつぼに、鍼をして、鍼をひねったり、上下に動かしたりして、とにかく刺激を与え、それで、腰の前屈や回転がどれくらい動きやすくなるのか?という実験をしました。
面白い実験と言いましたが、患者役は全然面白くないです。
とにかく、痛いんです。(わざと痛くしているんです)
でも我慢して、刺激を受け続けなければならない。
で、結果はどうだったのか?と言いますと、確かに、腰は動きやすくなるんですね。
これはなぜか?
自原抑制(じげんよくせい)という反射により、腰の筋肉が緩むからなんです。
手に与えた刺激は、神経を伝い、脊髄に送られます。すると、特定部分の運動神経の働きが抑制され、その結果、腰の筋肉が緩むという反射が起こるんです。
この反射から考えると、実は、「痛いはりはよく効くんじゃないか?」となるんです。
ただ・・・
痛いのは誰だっていやですよね。
私もいやです。
何も痛いはりをしなくても、先ほどの自原抑制は、起こすことができます。
何だか難しい話になってしまいましたが、結論は、「痛い鍼をしなくても、心地よい鍼でも、効果を出すことは可能」ということです。
むやみやたらにはりを打たなくても、効果はだせる。解剖学や生理学を学んでいると、つくづくそう感じます。
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