鍼をうたれた時の電気が走るような感覚

さてさて、鍼灸治療を１度でも受けたことがある方は、日本の人口の５％以下。というデータがあります。

あ、あ、あまりにも少ない・・・

痛そう・・・熱そう・・・何となく怖い・・・

そんなイメージが強いのではないかと思います。

そして、「過去に鍼灸治療を受けたことがあるけど、もう受けたくない」という方にお話をうかがいますと、「ビリっと電気が走るような感覚がイヤだった」ということをよくおっしゃいます。

ビリっと電気のような感覚。

これは、はりの世界では「響き」と呼ばれるものです。

東洋医学を重んじている鍼灸師は、この「響き」を重要視します。

響きを与えることで、「気」の過不足を調整すると考えています。（そう考えている鍼灸師もいらっしゃいます）

私の治療では、「響き」は全く重要視しません。

響きは、「痛み」として感じることも多いため、どちらかと言うと、無い方が良いと考えています。

そもそも、響きとは何か？

推測ですが、筋肉を覆っている筋膜を鍼が勢いよく刺激した時に、神経を興奮させる活動電位というものが起こった結果が「響き」だろうと考えています。

「響き」が悪いと言いたいわけではありません。それを重要視する治療法もありますから。

ただ、響き＝よく効く　というわけでもなく、響きを起こさなくても、効果をだすことも可能だということです。

「あのズ～ンとした感覚がイヤ」「電気が走るような感覚が苦手」

このような方、鍼灸治療にもいろいろな方法がありますので、ご安心くださいね。