湿布のお話
2017/03/31
おはようございますエアコンが効いた部屋に居ても「暑いなぁ」と呟いてしまう吉田和平です。もう、口癖のようになってしまってます・・・
「暑いな」ついでにですが、一昨日・昨日と息子が熱を出しまして・・・最高体温40.4℃なかなかの記録でした・・・今日、完全復活し、保育園に行きましたが。
猛暑が続いていますので、夏バテを含め、体調管理には十分お気を付けくださいね。
さてさて、先日、鍼灸師仲間が10名ほど集まった勉強会で、「痛みに対しては冷やす方が効果的なのか?それとも温めた方が効果的なのか?」という話題になりました。
急性の痛みは冷やす。慢性の痛みは温める。と常識のように言われているんですが、それは真実なのか?と。
湿布についての話もでたんです。温感・冷感、どのように使い分けるのが良いのか?
結論・・・どのような場合でも、温感・冷感、どちらでも構わない。ということです。
よくCMなんかでは、「この成分がスーっと浸透し、関節の炎症を抑える。画面下に(イメージ図)と書いてある」と言われていますが、あれは、あくまでもイメージだそうです・・・
実際、湿布や、液体の消炎鎮痛薬を使うと、どんなことが起こるのか?
まず、皮膚にある毛細血管でその成分が吸収されると考えられます。そのまま、深部の筋肉や関節に浸透していく・・・と思いきや、そうはいきません。あ、断言はだめですね。そうはいかないと考えられます。
実は、毛細血管から静脈に入り、心臓を経由し、全身に運ばれる。と考えられます。
その証拠に、禁煙を補助するための「ニコチンシール」は上腕の外側、腹部、腰背部の3か所を貼付部位としています。この3か所は、「平ら」「関節の動きが少ないからはがれにくい」「粘膜ではない」という理由です。まぁ、上半身であれば、どこでもイイという感じですね。
狭心症や心不全を防ぐためのニトログリセリン(テープ剤)も上記の理由で、上半身であれば、どこでも良いとなっています。
結局、皮膚毛細血管で吸収され心臓へ行くんですね。
では、なぜ湿布は、患部に貼らなければいけないのか?
それは、あのスーっとする感覚や、あったかくなる感覚がポイントです。
これはあくまでも予想ですが、痛みは脳で感じています。そこへ、湿布の冷たいや熱いという感覚が加わると、痛みを感じる度合が減るんじゃないかと。
そうこうしている間に、炎症は自然治癒していき、「あぁ、痛みが治まった」ということになるんじゃないかと。
湿布は冷感・温感どちらでもOK。頭の片隅においておいてください。
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