更年期障害？

さてさて、先日、「顔が火照るんです、更年期かな？」という患者さんが連続で来院されました。（それが主訴ではありませんでしたが）

のぼせや火照りは更年期障害の１つ。とされています。

でも、実はそれは違います。

同じ更年期でも、火照る人もいれば、火照らない人もいます。年齢が原因ならば、全員火照るはずです。

そもそも顔の火照りって何なのか？？

人間の体は、自律神経の働きにより、体温を３７℃に保つようにできています。

そう、自律神経の働きによってです。

暑かったり、寒かったり、ウィルスが体内に入って悪さをしたり、関節に炎症が起きたり・・・そうなると、体温は上がったり、また下がったりします。それを一定に保つのが自律神経の役割の１つです。

で、火照りというのは、体内部にたまりすぎた熱を発散（放熱）させた結果なんですね。

体内部に熱がたまる理由。特に、顔が火照る理由は、鼻粘膜の炎症がまず考えられます。

この炎症により、たまった熱を発散させるため、顔表面の血管が拡がり、顔は赤くなり、汗がでる。

これが、顔の火照りの正体です。

更年期障害とは便利な名前ですが、症状１つ１つには、ちゃんとした原因があるんですね。

因みに、顔の火照りは、鍼灸で治療できます。

同時に首・肩こりでお悩みの方も多いと思いますが、そちらも併せて治療できます。