脊柱管狭窄症

今日は、脊柱管狭窄症と診断を受けた患者さんが来院されました。

腰部分で脊柱管が狭くなり、神経や血管が圧迫されることで、腰痛や下肢痛が現れる症状です。

特に稀ま病気ではなく、時々お見かけする病気です。

手術という方法もあるようですが、重篤な場合を除いては、保存療法（手術以外の治療法）をすることが多いと思います。

脊柱管狭窄症において、一般的に良く言われる原因・症状に不思議な点がいくつかあります。

まず、腰痛よりも下肢痛を訴える方が圧倒的に多いこと。腰に原因があるのであれば、もっと腰痛が現れてもよいのではないかと思いますが・・・

そして、一般的には下肢痛で重篤な場合は排泄障害が起こるとされていること。排泄障害とは、大便・小便が困難なことなんですが、それらの行為にかかわる神経の伝達に異常があるということ。要するに神経麻痺があるということですね。しかし、下肢においては麻痺ではなく痛みになるんです。同じように下肢麻痺ではないんですね。

そして「鍼灸治療」が有効とされていること。鍼灸で腰の脊柱管狭窄が改善するとは考えにくいんです。であれば、痛みの原因は腰での狭窄ではないんじゃないか？と考えることもできるのではないでしょうか？

というわけで、一般的に言われている腰部脊柱管狭窄症を、やや斜め目線で疑ってみました。

私は、痛みが現れているその部分が重要な治療ポイントで、そこに痛みを起こしているであろう原因を一緒に治療することが重要だと考えています。

脊柱管狭窄症でお悩みの方、鍼灸治療を試されてはいかがでしょうか？