しびれの症状
2017/03/31
おはようございます最近、いつも以上に読書にはまっている吉田和平です。
さてさて、今日は先日、初来院された患者さんのお話です。
1か月ほど前から、右指先がしびれ、それが肘まで広がってきて、首を傾けると肩に電気が走ったような痛みが現れるようになった。そして、今度は左肘にもしびれがでてきた。そこで、整形外科を受診すると、「首で神経圧迫が起きている」と伝えられ、痛み止めの薬をもらい、飲んだけれどしびれ・痛みが一向に治まらない。
と、こういう経緯で、来院に至ったそうです。
こういう症状、多いんですよね~。
で、ほとんどが「首での神経圧迫が原因」だと考えられています。
が、本当にそうなんでしょうか?神経圧迫が原因でしびれや痛みが現れているんでしょうか??
私はそうではないと考えています。
まず、神経は、そんなに簡単に圧迫されません。なぜなら、神経の周りはたっぷりの水で覆われているからです。神経を直接ピンセットでつまむくらい圧迫を加えなければ、障害は起こらないとも言われています。
次に、じゃぁ、神経圧迫が起きている場合の話なんですが、その場合、現れる症状は、痛みやしびれではなく「麻痺」です。神経が障害されると、障害部分から先の部分には情報伝達ができないということです。なので、いたみやしびれという症状ではなく、麻痺が現れます。
ちょっと難しい話になりましたが、とにかく、神経圧迫が原因で痛みやしびれが起こるという考え方には不自然な点が多すぎます。
それよりも、しびれや痛みが現れている部分の筋肉は、どういう状態なのか?が重要だと私は考えています。
筋肉がかたくなっていると、皮下組織・皮膚が引っ張られるんです。そうすると、その部分に痛みやしびれが起こります。場合によっては、感覚鈍麻も起こります。
先ほどの患者さんも、こういう考えのもとに治療を行いました。
そして昨日、2回目の治療に来られたんですが、「右手の指先だけがまだしびれてますけど、それ以外の痛み・しびれはなくなりました。すごいもんですね~」っておっしゃっていました。
おぉ~良かったよかった。
今回は、1回の治療でここまで改善されたので、治りやすい方だったのかもしれませんが、しびれには鍼灸治療も効果的だということです。
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