ちょっと真面目なお話

「腰の骨がね、すり減っているから、この痛みはどうしようもないそうなんです」「歳とともに筋力が落ちてるからしびれがでているそうなんです」

患者さんはよくこういったことを言われます

きっと当院へ来られるより以前にどこか病院や接骨院を受診された時に言われたことなんでしょう。

「あぁ、そうなんだ・・・」と頭では理解できても、痛みやしびれを何とかしたい。ちょっとでも楽になれば・・・そういう思いで「ちょっと怖いけど・・・はりでもしてみようか」と鍼灸院へご来院される。

腰の骨のすり減りが原因で痛みがでているならば、四六時中痛んでいないと不自然です。日によって痛んだり痛くなくなったりなんて考えられません。筋力低下でしびれや痛みが出るならば、世の中の年配者全員が痛んでないと変ですが、実際にはそうではありません。

「痛みやしびれなどの原因で、今現在常識のように言われていることを疑ってみる」そんなことも必要かもしれませんね。

鍼灸治療を最後の治療手段として選ぶ方が多いとすれば、違った角度から症状を診ることが必要とされているのかもしれない。そんな風に思う今日この頃です