ぎっくり腰の原因は？

今日、ぎっくり腰の患者さんが来院されました。

ぎっくり腰になってしまった原因は「よくわからない」とのこと。畑仕事をしていたらだんだん痛くなってきて、我慢できなくなったと。

ぎっくり腰といえば、「重たいものを持った瞬間」とか「椅子から立ち上がった瞬間」とか、痛めた瞬間や原因がはっきりしている場合も多いですが、意外と原因不明の場合も多いんですよ

これってとても不思議なことなんですね。

なぜか？？

動作によって痛みが起きた場合は、筋肉の炎症や関節の炎症で説明がつくかもしれません。が、原因がわからない、痛めるようなことをした記憶もない、そんな場合、じゃあ、なぜ痛みが起きたのか？説明がつかないですよね。本人も気づかないうちに、痛めるようなことをしたんじゃないか？確かにその可能性もありますが、しかし、それならば、日常生活の中でもっともっと頻繁にぎっくり腰にならなければおかしいです。「床に落ちてるゴミを拾おうと思った瞬間ギクッとなって・・・」なんて場合、拾おうと思った瞬間ですから、まだ腰をかがめたわけでもなく、筋肉・関節は一切動いていません。それなのにぎっくり腰になってしまうこともある。実に不思議です

ぎっくり腰は動作がキッカケになっただけで、実は他に原因があるのでは？そう考えたほうがよさそうです・・・

その原因として、「内臓炎症の反射により腰の筋肉が硬くなっている」ということが考えられます。だから、ぎっくり腰の治療は、腰だけでなく、おなかの治療も必要なんです。カラダは全部つながっていますので、１部分だけが悪いということはないんですね